履歴書は「あなた」という商品のカタログ
多くの学生が、履歴書を「個人情報を記入するだけの事務的な書類」だと考えています。 しかし、採用担当者の視点に立てば、履歴書は あなたという人材の魅力が詰まった「カタログ」 であり、面接に呼ぶかどうかを決める重要な判断材料です。
誤字脱字がない、丁寧に書かれている、というのは最低限の礼儀。 一歩進んで、「この学生に会って、もっと話を聞いてみたい」と思わせるための戦略的な書き方を身につけましょう。
「自己PR欄」はガクチカの要約版ではない
ES(エントリーシート)の自己PR欄と、履歴書の自己PR欄。同じ内容を書いていませんか? スペースの限られた履歴書では、ESとは違う役割を持たせるのが得策です。
- ESの自己PR:具体的なエピソードを交え、ストーリーとして読ませる。(400字以上など)
- 履歴書の自己PR:あなたの「強み」と「人柄」を、キャッチコピーのように簡潔に伝える。(100〜200字程度)
履歴書 自己PR欄の例文 私の強みは、目標達成のための「泥臭い努力を厭わない実行力」です。テニスサークルで、当初は誰もやりたがらなかった備品管理係を自ら引き受け、過去の備品破損データを分析・修理方法をマニュアル化することで、部の年間コストを10万円削減しました。貴社でも、この地道な改善活動で培った実行力を活かし、現場の課題解決に貢献したいです。
ポイント:
- 「強み」を最初に定義する(例:泥臭い努力を厭わない実行力)
- 具体的な「数字」を入れて、成果を客観的に示す(例:10万円削減)
- 入社後の「貢献イメージ」で締めくくる
「趣味・特技欄」こそ、あなたらしさを出すチャンス
「趣味:音楽鑑賞」「特技:どこでも眠れること」 これでは、あなたの人柄は全く伝わりません。「趣味・特技」欄は、あなたの意外な一面や、人間的な魅力を伝える絶好のチャンスです。
- 「継続力」をアピールする例
- 趣味:筋トレ(大学入学時から週3回のジム通いを継続しており、ベンチプレスは60kgから100kgに向上しました。目標設定と継続が得意です。)
- 「探究心」をアピールする例
- 趣味:ラーメン屋巡り(年間100軒以上。味だけでなく、店のオペレーションや内装まで分析し、Excelにまとめています。)
- 「コミュニケーション能力」をアピールする例
- 特技:初対面の人とでも、相手の出身地の名産品について3分以上語れること。
ポイント:
- 具体的な「数字」や「エピソード」を添える。
- その趣味・特技から、自分のどのような「強み」に繋がるかを暗に示す。
「本人希望記入欄」の正しい使い方
原則として、職種や勤務地に強い希望がある場合以外は 「貴社規定に従います。」 と書くのが一般的です。
ただし、特筆すべき事項がある場合は、簡潔に記載します。
- 例(複数の職種に応募する場合):「営業職を第一希望としますが、マーケティング職にも挑戦したいと考えております。」
- 例(連絡が取りにくい時間帯がある場合):「大学の授業期間中(〇月〇日まで)は、平日の10時〜17時の時間帯は、お電話に出られない場合がございます。メールでご連絡いただけますと幸いです。」
「給与」や「待遇」に関する希望を書くのは、キャリア採用の場合がほとんどで、新卒採用では避けるのが無難です。
まとめ
履歴書は、あなたと企業との「最初の接点」です。
- 自己PR欄 は、あなたの強みの「キャッチコピー」
- 趣味・特技欄 は、あなたの人柄を伝える「スパイス」
一つ一つの項目に「採用担当者の視点」を持って戦略的に情報を盛り込むことで、あなたの履歴書は、数ある応募書類の中で埋もれることなく、確かな輝きを放つはずです。